そこにAmazonがあるから
( Amazon来ましたよぉーーー! )
ハイハイ、開けるからそこどいてください。
(空いた箱はアタシのもの、みんなジャマしないでいただける?)
お、ハモンさん ひさしぶりに素直な女の子っぽく撮れたかもw!
( Amazon来ましたよぉーーー! )
ハイハイ、開けるからそこどいてください。
(空いた箱はアタシのもの、みんなジャマしないでいただける?)
お、ハモンさん ひさしぶりに素直な女の子っぽく撮れたかもw!
(呼んだ?)
いや、ジョニー、キミではないです。
今日は熊川哲也氏とK-Balletです。彼がダバダ〜〜〜なゴールドブレンドに出ていたのは、もう20年も前だそう。
懐かしいなぁ
このころ彼の存在を知った飼い主は、細く長く折りにふれ踊る熊川氏を定期的に鑑賞しています。
このCMに出演していた頃から10年くらいは彼のいわゆるテクニック的に絶頂期で、何を演じてもクマテツ、と
若干◯ムタク的ではあったもののその突き抜けっぷりはたいそう清々しく、
また自身のカンパニーの設立からずっと見てきて、なかなか日本のバレエ団にはない凄腕トップぶりを
頼もしく思い、ひっそりと応援してきました。
その後ケガに悩まされたり、年齢も重ね、演技力は充実し円熟味も増してきましたが
近年は彼の主宰するK-Balletでもかなり踊る機会が激減しています。
そうしたら今年の3月公演で急遽1演目踊ることになったというではないですか!
チケットを急ぎゲットしました!
しかし同時上演の目玉、着ぐるみバレエのピーターラビットに自分が馴染めるか不安がつきず。
いや、でも英国ロイヤルバレエ団でも上演してるものだし、なんたってアシュトン振付でしょ、
Kのダンサーだったら着ぐるみ着ても表現力豊かに、でもバレエらしく見せてくれるはず!とか、
きっとディテール凝ってて楽しいよ!とか、もしかしてちょっと風刺きいちゃってるかも!だってイギリスだし、とか
いろいろ自分をなだめながら楽しみにしてましたけど、やっぱり一度でじゅうぶんでしたw。
もちろん、それはそれは愛らしくもすばらしいダンサーたくさんいたのですけど、やっぱり顔が見たいのかも・・・w。
わたし某夢の国の世界一有名なネズミさんにも無条件のキャーーー♡を感じない人間だからかなー?
もうひとつ同時上演の「レ・パティヌール」は古き良きスケート場を舞台にしたホリデー感あふれる楽しい演目。
こちらもアシュトン振付の、氷の上での動きを踊りに上手くいかしながらテクニックも楽しめる逸品でした。
で、10分ほどの新作で、そんな熊川氏を数年ぶりに見ましたら、おどろくほどいい感じの枯れっぷり!
童顔だった彼ですが、現在はバレエダンサーにはめずらしいナイスミドル感を醸しておりますね。
コンテンポラリーダンサーの渡辺レイさんと共作し、踊る「Fruits de la passion~パッションフルーツ」。
男と女の情熱的だけどギラギラしてない、でも切れ味がいい、そんな粋な演目でした。
かつてはその傑出したテクニックをこれでもかと見せながら踊っているように感じられたこともありましたが、
この日見たすべてがさりげなくて、ものすごく水準が高い。いいもの観られたなー。
そのいい感じの枯れっぷり(褒めてます)は、現在も踊る往年の名ダンサー、ミハイル・バリシニコフを思い出すんですー。
↓こんな若くグルグル🌀回っててイケイケだったときから時を経て・・・
↑6o代後半になってもまだまだ踊るこんな映像が脳裏に浮かび、熊川氏の行く末に想いをはせました。
長く踊っていく様子を観ていきたいなーとすごく感じましたですよ!
オマケで、このバリシニコフもかっこいい!ファッションブランドRag & Bornの2015FWのキャンペーン。
カッコよく年を重ねる、自分にとっても永遠のテーマです〜。
(いいけどゴハンまだ?)
あなたは永遠の女子ですわね・・・ハモン
(ちょっとーここネコブログじゃなかったのー? )
まぁまぁ、だって今月は観たいダンスの公演がメジロ押しなんですよ!
なかでも飼い主がパリ・オペラ座に続いて楽しみにしていたのが
ドイツはヴッパタール舞踊団のピナ・バウシュ「カーネーション-NELKEN」です!
日本での上演は28年ぶりとのことですが、世界各地では時々上演されているため短い映像やスチール写真をたびたび目にしており、
その敷きつめられたカーネーションのフォトジェニックさで、ずーーーっと観たいと恋焦がれていました。
しかし世界に広がるピナ・バウシュの熱狂的なファンにより、チケットはどこもあっという間にソールドアウト。
ちょうど2015年の初夏にパリに行ったときも、偶然この「カーネーション-NELKEN」がシャトレ劇場で上演しており
直前に知ってチケットを手に入れようとしましたが、見事にソールドアウトで当日券もまったく手に入らず。
友人からピナの公演を甘く見ている、と諭された次第です・・・。
日本でも、たいていのコンテポラリー作品の公演はわりと直前でもチケットが手に入ることが多いのですが
ピナの演目はどれも他にくらべて圧倒的に人気でほぼ完売するため、
今回のチケット発売はかなりの気合いを入れて発売時間に正座してゲットしました。(やはり発売すぐで全公演完売なり)
気合い入れすぎてあれこれ手を打ったため、よぶんなチケット何枚も買っちゃったのですが
それもふだんそれほどダンスを観ない友人たちにもホイホイお嫁入りしていきましたよ。おそるべしピナ人気!
さて恨み節みたいな前置きが長くなりましたが、そんな中で与野本町のさいたま芸術劇場です。
平日夜にこの都心からも遠く(しかも最寄りの駅からも遠い・・・)、
自宅からは1都2県にまたがっての移動を余儀なくされる劇場=でもホントに素敵な公演をたくさんやるんです=に行ってまいりました。
会場に入ると、前評判通りしきつめられたカーネーションが撮影可です。
キャーキャー♡期待値がますます高まりますー。
ドレスを着た女性たちとスーツを着た男性たちが、一面のカーネーション畑でじぶんの人生を語り、踊る。
生きていく上では楽しいことも、つらいことも、理不尽なことも、たくさんあるけど、
じぶんの原点を見つめだいじなものをわかっていれば大丈夫、そんな気持ちにさせられた
ピナの人間愛とダンサーへの愛情にあふれた演目。
またそんな流れの終盤では観客もダンサーの呼びかけでカンタンな振りをいっしょに踊る、
それがなんだかとても自然で、ものすごく気持ちがあたたかくなりました。
そして特筆すべきはこの中のダイアローグがすべて日本語で行われることです!
韓国では韓国語でやるそうですし、上演する国に合わせてそのセリフをすべて覚えるのはそうとう準備が大変なはず。
演劇とはちがいますが、ちょっとしたアイロニーやら理不尽さなどがちゃんとセリフで伝わるかはポイントになってくるので
発音もけっこう大事だと思うし、すごいなーと感心しましたよー。
(さいたま芸術劇場HPより)
前回のKONTAKTHOFを諸事情で行かれず、だいぶひさしぶりにヴッパタール舞踊団を見たら
けっこう若いひとがたくさんいて、ダンサーの世代交代が進んでいました。
でもやっぱり超ダイバーシティなメンバーはピナ亡き後も彼女の現す世界そのもの。
今回のカーネーションにはでっかいシェパードも4頭出演するのですが、これまた4頭4様。
舞台上で起こることにビビって逃げ出したがる、ひたすら吠えて立ち向かう、何が起ころうともまったく動じない、
トレーナーとアイコンタクトをし続ける、など演出かと思うような性格の違いだったんです。
偶然でしょうけど、生きているものはみな多様であるってメッセージなのかと思ってしまいましたww。
まだ今日と明日公演がありますが、わたしが次に彼らの世界観にふれるのはいつになるかな。
(ネコにだって演技力が必要なの。こんなふうに甘えてあげてるんだから・・・)
3月も半ば過ぎたけど、ガスファンヒーターがはなせないジョニハモ家です。
啓蟄は3/5だったようだけど冷えますよね。今日はまぁまぁだけど、昨日はホントに寒かった。
ゴーゴー温風の出る前を陣取るジョニハモ。ネコ肌も乾燥してフケが出たりするから止めてほしいんですけど・・・。
いつもこの前後関係なのは男の意地なのだろうかw。
(コドモよね・・・)
(ん?どうかした?)
床暖もまだまだ大活躍ですよぉー
ここのところ気持ちの重くなるような仕事をしていないせいか、フットワークの軽い飼い主♀です。
てなことで、今日はミュシャ展。
ネコ話しようと思ってたのですが、すこしでも早くこれから行くみなさまのお役に立てれば。
(あっ、やめてカタログに乗らないでー)
(じゃあこんなとこ置かないでっ!ジャマよっ!)
3月8日にスタートして、さっそく国立新美術館のチケット売り場がもうトグロ巻いてるらしい!とか
早くしないとTV放映後は、あの記憶に新しい若冲展の狂乱みたいなことになっちゃうかも!とか
SNS上でドキドキするようなコメントが散見されたので、とにかく大慌てで行ってまいりました。
せっかく近くに勤めているんだから平日行かなくてどうする!と月曜の15〜17時と実にハンパな時間に行ったおかげで
ほどほどの人出で鑑賞できましたね(ちなみに火曜は休館日です)。
今後混雑状況は変わるでしょうが、作品が巨大なので中はそこそこ混んでてもぜんぜん気にならないです。
Twitter上で先に行かれた方々が、とにかく入場券買うだけで大行列なので
「必ずチケットはオンラインで購入していくべし」とのありがたい教えを授けて下さり、
チケット売り場が行列しているのをシリ目にスムーズに入場。
また、観劇クラスタの方がとにかく作品が巨大なため(2度目)「オペラグラスがあるといい」との教えを
発信されているのもチラ見したため、バードウォッチングばりの双眼鏡を持参しました。
(ふだんはこれで貧民席からもお気に入りのダンサーをでっかく見る)
おかげで今回の目玉のスラヴ叙事詩は6×8mの大作がメインですが、そのはしっこにいる人物までピントばっちり。
まぁもともと絵ってヒトの視点から遠ざかるところは遠近効果のためにあまり描きこんでないもんだし、
必要ないんじゃないかなーなんて思ってたんですけど、まったくもって甘かったですミュシャ。
双眼鏡使ったら全然見えてなかったことがよくわかりました。教えてくれた方ブラボー。
ミュシャはオーストリア帝国領モラヴィアに1860年に生まれ、パリに渡ってからポスター制作などで活躍した実績が有名ですが
アメリカ滞在時にボストン交響楽団のコンサートでチェコ出身の作曲家スメタナの「我が祖国」を聴き、
スメタナの代表作でもあるこの作品に込められた故郷への想いに触発され、
スラヴ民族の歴史を描くこの『スラヴ叙事詩』を制作することを決意したと言われています(wikiより)。
その後アメリカの富豪チャールズ・クレーンから金銭的な援助を受けられることになったため、
人気グラフィックデザイナー&画家としてのパリの暮らしをやめて祖国に戻り、晩年の約20年をこの作品に捧げました。
それにしても素晴らしいです、スラヴ叙事詩。
培われた技術に成熟した思想をともない、集大成とはこういうことを言うのだ、
と感動しました。
ちなみに会場ではオーディオガイドがありますが、迷われてる方はオススメです。
巨大な作品にいちいち近寄って解説読まなくていいし、
なんといっても解説ナレーションの背景に、このスメタナの「我が祖国」が流れるんです。
めっちゃ気分が盛り上がります。
また一見、このスラブ叙事詩はいわゆるミュシャの平面的なポスターで見られる技法に比べると
非常に絵画的でけっこうタイプ違うよねって思われる方もいるかもしれないけど、
構図はかなりグラフィックポスター的なところがありますし、
バードウォッチングな双眼鏡のおかげでミュシャらしいと思えるグラフィックエッセンスをあちこちに確認出来て、
グラフィックデザインを学んだ自分としてはなかなか興味深かったです。
それ以外にミュシャの有名なパリ時代の作品たちや、パリ万博でスラブパビリオンをトータルプロデュース制作したり
演劇を演出した軌跡も、わりとあっさりではありますが展示されています。
(これは4つの芸術を擬人化したシリーズのひとつ、”ダンス”)
わたしがスラヴ叙事詩全作品通して感じたのは、ミュシャの描く女性達の戦火のなかにあっても
なお先を見つめるような視線の強さでした。(この写真は女性じゃなく若き日のミュシャ)
また歓び、虚無感、希望、絶望など激動の時代の様々な感情が絵の中の様々な人によって語られており、
誰が見ても必ずその中のひとりに感情移入してしまうでしょう。
(最後の部屋だけ撮影可です。でも撮影不可なものの方が好きです・・・)
見終わってしみじみ思ったのは
自分の晩年に次世代に伝えるべき確固たるものをもち、それを全うできた表現者は幸せだ、ということでしょうか。
自分のこれからの人生で何が出来るのか考えてしまいました。
(追記:3/16放映のNHKのミュシャ特集で、このスラヴ叙事詩などがきっかけで
過剰な愛国主義者としてゲシュタポに捕えられ収容所での悲痛な最晩年を送ったという映像がありました。
そういう意味では「幸せ」という言い方は適切ではなかったかもしれません。
それでもこの活動で、自分の人生を自分自身が信じることが出来たのではないかなと感じました。)
(ジョニーはゴハンを食べてよく寝る人生がシアワセだよ)