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Jun 11, 2017

メットガラ – The First Monday in May –

(は?)

(ふ?)

(ほ?)

これといった意味はないですが、

ハモンさんの視線の行方を3コマでお届けしたところで本題です。

 

シャネルのショーの後で、ちょっとタイムリーな映画を見たので感想を。

渋谷ル・シネマでは、6月8日が最終上映日だったメットガラ「ドレスをまとった美術館」

良い映画でした!(まだこれから上映のところもあちこちあるようです)http://metgala-movie.com/

(この大事そうにドレスを直すシーンが好き。fashion-press.netより)

というのは、飼い主が2011年の夏にN.Y.のメトロポリタン美術館で見て

あまりにアートピースな服たち、その芸術性に大感激

2015年にロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館に巡回した時も勇んで見に行った

アレキサンダー・マックイーン回顧展の立役者、

メトロポリタン美術館の服飾部キュレーター、アンドリュー・ボルトン

泣く子も黙るファッション界の女王、アナ・ウィンターのドキュメンタリーだったからです。

朝いちばんで会社サボって見に行ったかいありました!

(打ち合わせするアナとアンドリュー。右手にはやっぱりスタバ。fashion-press.netより)

 

映画では 興行的にも大成功したマックイーン展に続く成功を期待され、

「鏡の中の中国-China: Through The looking Glass-」展を2人が

ウォン・カーウァイを芸術監督に迎え、つくり上げていく様子が描かれています。

中国との政治的な側面を慮りながら、美術展示をそこなうことなく

コラボしてファッションを見せていく様子は

飼い主のふだんの仕事でも共鳴する部分があり、個人的にビジネスの映画としても

大変興味深くてこの展示をN.Y.で見なかったことを後悔しましたね・・・。

そして、この展覧会お披露目であり、美術館への寄付を募るために行われる

ガラディナー、出席するセレブのファッションが世界から注目をあびるイベントがメットガラです。

(展示シーン。fashion-press.netより)

(展示シーン。fashion-press.netより)

(fashion-press.netより)

話題になった、このリアーナのオムレツドレス

中国人デザイナー、グオ・ペイによるもので2年かけてつくられたそうで、

実際は豪奢な刺繍が一面にほどこされ素晴らしかった!

アナとアンドリューが終始言っている、

ファッションは「ファンタジーと物語のあるもの」というのは

ハイエンドな特別なシーンに限った服のことのように聞こえますが、

日常着にもこのエッセンスはあるべきだなぁと

年を重ねるごとに思っている私には、とても心に響きました。

実用性も大事だけど、やっぱり服ってワクワクして買いたいし!

故アレキサンダー・マックイーンの天才的な芸術性は誰もが認めるところですが、

ジョン・ガリアーノは今を生きる天才肌の代表として描かれており、

復活を果たして、すっかり落ち着いた彼のインタビューがたくさん見られたのも嬉しかった!

(スーツ着てすっきりガリアーノ。fashion-press.netより)

個人的にタイムリーでおもしろいなと思ったのは、シャネルではメティエダール・コレクションとして

職人技の極みのような服作りをしていて、先日これもアートのひとつだと思ったのですが

これをつくるデザイナーであり、ファッション界の帝王カール・ラガーフェルドは

服はアートなんかであるべきではないと言い切っているところです。

(貫禄のインタビュー。fashion-press.netより)

確かに、マックイーンの構築的な芸術性の極みとエレガンスが融合したオブジェのような服にくらべると

カールのつくる服はベーシックな部分は「用」の域を逸脱していないということなのでしょう。

「工芸品」「芸術」は違うって解釈なんですよねー

また、ジャン・ポール・ゴルチェ

素晴らしく服飾の歴史に精通していることを伺わせるシーンは

彼が本当にファッションというものを愛していることを示しており、

だからこそ遊びの部分がつくれるのだなぁと感嘆しました。

変わり者のおっちゃんかと思ってましたんで。

 

映画としてみると「ファッションが教えてくれたこと」-The September issue-の続編みたいな感じで、

アナが前作同様にスタバのグランデを部下から受け取り飲みまくっている様子やら

ミーティングで有無を言わせない(意見出来ているのカーウァイだけだったw)のも

期待どおりの姿の演出ってところでしょうか。

(みんなビクビクしてる感じw。fashion-press.netより)

これは基本的にファッションとアートを通した仕事人たちの映画で、

17歳で志した好きな仕事をもくもくと続け、さらなる目標に向かって頑張るアンドリューの姿が

とても印象的です。

うわつくことなく、やりたいこととやるべきことを丁寧に行っていくという姿勢は

ファッションや美術の世界以外に身をおく人にも共感できるでしょう。

また、消費するだけでないファッションのありかたにも

心血を注ぐアナの姿も心にのこる映画でした。

(あ、アンドリューのパートナーがトム・ブラウンなの知らなくて驚きましたけどねw。)

 

 

Jun 6, 2017

CHANEL メティエダール コレクション

(なんだか美味しそうね・・・)

きゃー舐めないで!

それ飼い主10年来の最愛一張羅バッグなの!(愛新覚羅に空目しそう)

(あっ!なんでもってくのよっ!)

いつもどおりの日常、ジョニハモ家です。

飼い主たちの怒濤の仕事が先週でひと段落、ニャンコと存分に遊べる日々に。

ニャンコには忙しい時癒してもらってるんだから、お返ししないとね!と思いながら

ウザいほどの要求に必死でこたえております。

しかもハモンさん、どうやら暑さに弱いらしく

毎年このくらいの暑さになってくると食欲が激減するようで、

気が向いたら食べるわよってアビシニアンとは思えない今日この頃。心配だなー・・・。

 (そうよ、やさしくしてね)

ところで飼い主、先週後半にちょっとセレブなお誘いをうけて

おシャネルさまのファッションショーにお出かけしてまいりましたザマス。

シャネルは毎年、メティエダールコレクションというのを行っているのですが、

このメティエダールとは、職人の技術によって生みだされた技術遺産のことをいうそうで、

この職人たちを讃えるのが目的とのこと。

今回お誘いくださった友人のお供で、

2年ほど前にこのシリーズのコレクションを銀座の店頭にて拝見しましたが、

とてもプレタポルテとは思えない凝りようで服というより工芸品のおもむきでした。

当然、ものによってはオートクチュール並みのお値段です。

いやクルマ買えます。プリウス買えますよ!

でもここまでじぶんの経済状態と関係ないものを見ていると、

もはや美術品鑑賞、先日観てきた茶の湯展など見てるの同じ感覚でワクワクですっ。

会場は綱町の三井倶楽部

じゃーん。

あいかわらずコンドル設計のクラシックな佇まいは特別な気分になりますね。

このコレクションはパリ開催時にはホテル・リッツにて行われたため、

今回はこの三井倶楽部が、ホテル・リッツ風に仕立て上げられました。

さいきんリニューアルオープンしたパリのリッツの美しいインテリアを模して

三井倶楽部がブルートーンのパリシックな空間に変貌しています。

ちょっとボケてるけど、クロークも後ろにキーが並んでるようなしつらえで徹底。

吹き抜けの上から下のホテルラウンジ風のエリアを見る。

こちらはホテルのバー風。

この客席をモデルちゃんたちが練り歩きます。

今回のモデルはいわゆるモデルだけでなく、

多数のミレニアルズセレブたちが見られたんですよーー。

ヴァネッサ・パラディとジョニー・デップの娘で

現在シャネルのアイコンになっているリリー・ローズ・デップはじめ、

ボブ・マーリーの孫セラ・マーリー、シルベスター・スタローンの娘 システィーン・スタローン、

日本からは小松菜奈、中条あやみなどがランウエイに登場し、身長や雰囲気、

人種も性別(レディースだけど男子も2名)も様々で、実にダイバーシティ感があり

パリの老舗ホテル・老舗ブランドの重厚さと、コントラストある組み合わせがとてもフレッシュ

ブランドの奥行きのある姿勢を大いに感じました。

まぁ、飼い主のiPhoneで暗くてボケ気味のところ震えながら撮ったダメダメ写真・動画より、

公式サイトの美しい映像・画像を見ていただいた方がよいでしょう・・・。

http://www.chanel.com/ja_JP/fashion/collections/paris-cosmopolite-mda-2016-17-show-ritz-paris.html

それにしても本当に美しい職人技でため息が出ます。

ファッションもクラフトアートになりますね。

(CHANEL公式サイトより)

こちら友人が撮ってくれた画像を拝借しました。このお花たち、ビーズの使い方!

(vogue.comより拝借)

このドレスも、ディテールの写真はないですがめっちゃ凝ってます。

超富裕層の方々には、ぜひこういう工芸品をご購入いただき

このアルチザンたちの存続に貢献していただきたいものですね!(他力本願)

おみやげはネイルにリップグロス。

この右のネイル、ちょっとカーキがかった濃いグレー

さっそく週末つけてみたけど、とってもモードな手元にしあがって素敵でした!

そろそろ梅雨かなー?

ジメジメした季節には、明るい方の色つけてみようっと。