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Jul 6, 2017

ブリューゲル展のモンスター&バレエ

毎度おなじみ肩乗りハモンです。

暑さにも慣れたみたいで食欲復活、日々ガツガツ食べています。

(なによぅ、モンクある?)

いえいえ、元気で何より・・・我が家のちびっこモンスター健在なり。

先日すべりこみでブリューゲルの代表作バベルを基軸にした展覧会を観に

上野の東京都美術館行ってきました。

とはいえ、ブリューゲル展って銘打ってますが

もっぱらオランダのこの時代の美術と宗教と人々の暮らしと、って感じの展覧会です。

(ブリューゲル「バベルの塔」展公式HPより)

こちらはブリューゲルの最高傑作と名高いバベルの塔

建築自体の精密さ、圧倒的なスケール感に対して、

ここに描かれたコメ粒、いやゴマ粒ほどの人々が

作業したりふつうに暮らしたりしている様子が細かに描かれているのがスゴイ!らしい。

いやーコメ粒に絵を描くカテゴリーの人ですよ、この人は。

旧約聖書の一節により表現されるバベルの塔は

なにかと人が神の怒りをかった部分が強調されることが多いなかで、

ブリューゲルのバベルは、建設にたずさわる人々の様子に

ある種の希望を感じられるのがいいんだろうなと思いました。

しかしこれらを肉眼で見るのはホントにキツかったッスーーー(ローガンか・・・)。

もうひとりのお目当てだった、ブリューゲルに影響をあたえた奇想の画家

ヒエロニムス・ボスをはじめ、どの絵もちいさいのに細かくてツラかった。

バベルは拡大された出力が会場の何カ所にも貼られていたので

ようやくそのことを見ることが出来ましたけど、ちゃんと双眼鏡などもってきてる人がいて

事前リサーチを怠ったことをはげしく後悔しました・・・。

ところでアメリカから帰省中の12才の姪っ子を連れて行ったのですが、

都の美術館ってどこも中学生まではタダなんですね!

ニャンコと大人としか暮らしていないから知らなかったわぁ。

バベルもさることながら、今回の飼い主のお目当てはブリューゲルが描いた

おびただしいモンスターたちを見ること。かなり気が狂っていて楽しいです。

細かいところにヘンな生きものがいるのを探すのも楽しく

姪っ子との鑑賞にはうってつけだったかもしれません。

(metmuseum.orgより)

今回は我が家の増殖していく図録たちにそろそろ困りはじめたので、

図録は購入せず、大判のハンカチとして使えそうなバンダナや↓

↓ペーパーナプキンなどを購入して持ち帰り

このモンスターたちを愛でることにいたしましたよー。

 

また、もともとブリューゲル展に行くキッカケとなったのは

この画家のヒグチユウコさんのブリューゲルオマージュな作品たちを見て

あらためてオリジナルを見たくなったからであります。

(YUKO HIGUCHI BABEL作品集より)

彼女独特のシュールファンタジーなモンスターがあちこちにいて楽しいんですわ。

(YUKO HIGUCHI BABEL作品集より)

↑彼女のオリジナルのひとつ目くんネコのギュスターブくんなどが

ところせましとあふれかえっているのに、

印象はブリューゲルの絵の佇まいがキッチリのこっているところが

何回見てもあきずに興味深くて好きなんですー。

↑こちらはブリューゲルの元作品。コッチの方がむしろアッサリ見える(pinterestより)

ヒグチさんの方がだいぶクドいです。このクドさが好きです。

(YUKO HIGUCHI BABEL作品集より)

こちらもクドいですね。好きです。

ネコモンスターのギュスターブくん、好きです。

(YUKO HIGUCHI BABEL作品集より)

あれ?ブリューゲルの展覧会に行った話のはずが

ヒグチさんへの好きっぷりで終わってしまいました・・・。

彼女の絵を見ていると安野光雅さんの描く不思議な絵本が好きだった

こどものころを思い出すからかもしれません。

(http://www.city.hirosaki.aomori.jpより)

シュール好きな姪っ子にも、ブリューゲル、夏のいい思い出になっているといいなぁ。

鑑賞のあとは、ふたりで上野公園でたこ焼き食べて

東京文化会館で東京バレエ団の「バヤデール」見て、上野公園めぐり満喫〜。

ここのバヤデール、マカロワ版でストーリーの語られ方もいいし、

衣装は細部も凝ってて素敵だし、群舞も静謐でそろっていて好きなんですよ。

しかも今回のゲストはぐうぜんにもオランダ国立バレエ団からやってきた、

イケメンダンサー、ダニエル・カマルゴくんでした。苦悩の表情もステキ。

が・・・姪はほぼ半分爆睡してました。ライティング暗かったからかな(涙)

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