toggle
Apr 25, 2017

Mと、ムーミン バレエ。

うららかなよいお天気だった週末、

ハモンさんの奇跡の洗濯板ショットがまたまた撮れてゴキゲンの飼い主です。

(いいお天気ねぇー・・・)

(ふあーーーーーーーーーーーーー・・・)

(キリッ)

ところで、ハモンの下からのアオリショット見ていて、誰かに似ているなーと思っていました。

(pinterestより)

この人ですよ。Mイギリス情報局秘密情報部MI6の局長Mです。

ってジュディ・デンチですけど、マリーゴールド・ホテルにいようがエリザベス1世だったとしても

飼い主の中では007シリーズのこの姿しか思い浮かびません。

彼女は実在の1992年から1996年まで実際にMI5の長官だったステラ・リミントンに基づいている設定だそうですね(wikiより)

記憶喪失かと思うほど見たこと忘れては Amazon Fire TVでリピしまくった「スカイフォール」

17年ほどの任務から殉職してしまったのが残念です。

 

おっと、映画でも小説でもスパイものが大好物の飼い主がこの辺の話をし始めたら長いので、

それはまたの機会にする(え?)として今日はこちらのレポをさらりと。長くないですよ

Mつながりです、ムーミン。Moomin、です。くどいですね。

つい昨日のことですが、来日中のフィンランド国立バレエ団の2つのプログラムを観に行きました。

北欧ガラ+たのしいムーミン一家 ~ムーミンと魔法使いの帽子~です。

そして、このムーミンバレエの演目はなんと世界初演とのこと。

(オーチャードホール・フィンランド国立バレエ団来日公式ページより)

正直 怖いもの見たさでチケット取ったけど、着ぐるみバレエはあんまり得意じゃないかなぁなんて思ってて

前回のKバレエ・ピーターラビット見に行った時は盛大にしのごの言ってたんですが、

なんと2回目にして慣れてしまったのか、素直に笑ったりカワイイーー、なんて

会場のホンワカした空気に同調出来ましたんですよ!

(前半の北欧ガラが色んな意味でディープすぎたせいもあるかな・・・)

だって・・・ ミィも踊る!ホントにキュートでこの日の飼い主的MVPです。

(オーチャードホール・フィンランド国立バレエ団来日公式ページより)

ムーミンママなんて高速パドブレしてましたよ。

(オーチャードホール・フィンランド国立バレエ団来日公式ページより)

スナフキンだって踊る!

(オーチャードホール・フィンランド国立バレエ団来日公式ページより)

女子はみんなトウシューズでポアントに立つんですよ!

足先まで着ぐるみでポアントに立てるなんて踊る側からしたらかなりタフ・・・。

正直ストーリーとかよく覚えてないんですが、そんなのもういいんです。楽しみましたから。

欲をいえば、ミィはキャラクターが振付にもかなり反映されているのですが

ムーミンたちはそこのところ難しいのかな?わりとふつうのバレエ的で、

そこがもっと魅力的になるといいのになーと思いましたけど。

キャラクター好きでもないオトナが何度も見たくなるって感じではありませんでしたが、

会場は平日夜にもかかわらず、お子様連れも多数でほぼ満席

近年バレエ公演は集客に苦労している公演が多いのだけど

フィンランドでの公演やリハーサルで、ムーミンが踊る画像や映像が

SNSを中心に拡散されバズっていたり、良い宣伝活動が出来ていたのだと思います。

会場限定ムーミングッズは週末公演を経てほぼ完売で、ムーミン人気を実感しましたよ。

って、まったくもうひとつのプログラムの北欧ガラには触れませんでしたけど、

フィンランドでは情熱的・官能的・アクロバティックなバレエが好まれるのかのぅ・・・といった印象です。うぅむ。

ヨルマ・ウオティネン振付の「悲愴」、こちらも日本初演でしたが

スキンヘッドにパンダメイク&白いヒラヒラのスカートをはいた、ムーミン谷のお仲間のようなダンサーが

ニョロニョロのような動きを見せるソロ演目。これは興味深く良かったですねー。

というわけで、しつこくこの2人の写真をくらべて終わりたいと思います。

(うるさいわねぇ、もうねむいの・・・)

(telegraph.co.ukより)

Mar 28, 2017

ひさびさの歌舞伎

春眠、暁を覚えず・・・ウトウト。気持ち良さそうだねー

そんな気持ちよく眠るニャンコたちをよそに

このあいだの週末、飼い主はひさしぶりの東銀座の歌舞伎座へ三月歌舞伎を観に行ってまいりました。

ふだんダンス系の舞台見るので経済的にも時間的にもイッパイイッパイなので

歌舞伎にまで手を出してはならぬ、と戒めており

数年にいっぺん見るかどうかの超少ない鑑賞経験のド素人なのですが、

その数少ない経験の中であまりのカッコよさにひとめぼれした片岡仁左衛門

が平知盛を演じる「義経千本桜・渡海屋 大物浦」が何やらスゴいというではありませんか。

仁左衛門サマ、かつて片岡孝夫の名前だったころ地上波によく出演されていたのでコドモの頃から時々お姿を見ておりましたが、

正直言って柔和な顔の地味なオジさんよね(ホントすみません)というくらいの印象でございました。

歌舞伎人より。(比較的最近のお姿。とても品のあるお方だと思いますよ、えぇ)

それが大人になって初めて、坂東玉三郎と共演の「櫻姫東文章」で舞台に立つ彼を見たときの衝撃と言ったら・・・!

なんだこの色気なんだこのイケメンぷり、もう脳天突き抜けましたよーーー!!!

(桜姫・権助の時のいい写真なかった・・・しかしお年を召そうが、ほっかむりしようが、にじみ出るものがあります)

その仁左衛門サマも御年73歳になります。もう今のうちにその姿拝んどいた方がいいな

人間何があるかわからないし(ホントすみません)と駆けつけました。

というわけで、この日は3演目ありまして「義経千本桜」は2番目の上演だったのですが、

まずはこの感想からスタートです。

いやもう、ほんっと観られてよかった!!!!!

ストーリーも付け焼き刃、寝坊してグシャグシャの頭のまま歌舞伎座行く電車の中で必死で調べて

やっと内容理解するくらいの適当さで臨んだんですけどね。

ストーリーは”壇ノ浦で滅亡に至ったはずの平家だが、実は平知盛は生きており平家再興を狙っている”というタラレバなお話ですが、

前半は壇ノ浦後に船宿・渡海屋の主人に身をやつし、幼い安徳帝をかくまいながら暮らす知盛のもとに

頼朝に追われて西に落ちのびようとする義経の一行がやって来たことにより戦をしかけるタイミングを伺うくだり。

気っぷが良くて色気がある主人、コレよ、この仁左衛門サマよーーー!と想定内で観ておりました。

後半わざと嵐の日の舟に乗せて戦をしかけたものの、その正体に気づいていた義経たちに返り討ちにあってしまった

知盛は、すさまじい執念・怨念の鬼と化します。

とてもこんな稚拙な文筆でその様子を表現するのは申し訳ない、口惜しい、無念、こちらも怨念の鬼になりそうなんですが続けます。

仁左衛門サマが身を削るかのように全身全霊でこの歌舞伎界屈指の大役を演じている、

その鬼気迫る迫力、筆舌につくしがたい凄みが、1階奥の2等席にもガンガン伝わってきて震えました。

なかでも全身血だらけで息も絶え絶えな中、ひりつくように乾いた喉をおさめるために

自分に刺さった矢を抜いてその血を舐める、壮絶すぎるあのシーン忘れられません。

ひぃぃ 今書いていても思い出されて怖いーーー。

この白い衣装がこのあと真っ赤に染まるのであります。(朝日ニュースより)

自身の内からにじみ出る、こういうのを至芸っていうんだろうな・・・と少ない歌舞伎経験でも感じました。

これは ”今の仁左衛門の知盛” なのでしょう。

というのも、わたしの過去観た仁左衛門サマの演技というのは感情にまかせて演じているというよりは

伝承されたものとおそらくご本人の研究の賜物から現れるというか、

たとえイナセな役であろうと知性と品が感じられるのが個性でいいなぁと思っていました。

しかしこの日観た仁左衛門サマからはもっと感情のほとばしりのようなものが感じられたのです。

はーーー それにしてもこの2時間近い演目+演者のパワーで、観ている方まで気力体力使いすぎてグッタリです。

このあとの演目、周辺の客席は帰ってしまった人たちもそこそこいたのですが、その気持ちわかります・・・

疲れて 帰っちゃってもしかたないわ、これは。

で、気持ちが落ち着いたところで他の2演目です。

1番目:「明君行状記」は明君と評判の殿様と殿様のかわいがる遅い反抗期真っ盛りの若者の、

現代にも通じるようなテンポのよいやり取りが楽しめ、亀三郎と梅玉を堪能しました。

3番目:「神楽諷雲井曲毬(どんつく)」は3回忌をむかえる故・10代坂東三津五郎の追善狂言とのことで

長男の巳之助を中心に、尾上菊五郎・中村時蔵・尾上松緑・市川海老蔵も出演し、みなが踊る楽しくて豪華な演目。

凄まじい義経千本桜のあとに江戸に暮らす人々の様子が垣間みられる陽気な舞踊を観るのは

肩のチカラがぬけてよかったですねー。

(中央:巳之助/iza.ne.jpより)

巳之助は踊りがうまいけど、「義経千本桜」で演じた相模五郎の目を惹く魅力的な演技もとても良く

華を感じる役者さんだなーとファンになりましたよ。

そしてあいかわらず歌舞伎の舞台での華とイケメンぶりが突出していて、どこにいてもすぐわかる海老蔵

彼のハマリ役「助六」を観るために夜公演のチケットも取るべきであった・・・と

ちょっぴり後悔して幕を閉じた飼い主3月の歌舞伎鑑賞でしたー。

 (ちょっと週末も出歩きすぎでウチ散らかってない?アタシそういうのイヤなのよねー)

お気に入りのキャンプマットの上でジャラシをキャッチ。

うん、確かにウチ散らかってるね・・・でもこれは飼い主♂のせいなんだけどね。

Mar 20, 2017

違いのわかる男

 

 

(呼んだ?)

いや、ジョニー、キミではないです。

今日は熊川哲也氏とK-Balletです。彼がダバダ〜〜〜なゴールドブレンドに出ていたのは、もう20年も前だそう。

懐かしいなぁ

このころ彼の存在を知った飼い主は、細く長く折りにふれ踊る熊川氏を定期的に鑑賞しています。

このCMに出演していた頃から10年くらいは彼のいわゆるテクニック的に絶頂期で、何を演じてもクマテツ、と

若干◯ムタク的ではあったもののその突き抜けっぷりはたいそう清々しく

また自身のカンパニーの設立からずっと見てきて、なかなか日本のバレエ団にはない凄腕トップぶりを

頼もしく思い、ひっそりと応援してきました。

その後ケガに悩まされたり、年齢も重ね、演技力は充実し円熟味も増してきました

近年は彼の主宰するK-Balletでもかなり踊る機会が激減しています。

そうしたら今年の3月公演で急遽1演目踊ることになったというではないですか!

チケットを急ぎゲットしました!

しかし同時上演の目玉、着ぐるみバレエのピーターラビットに自分が馴染めるか不安がつきず

いや、でも英国ロイヤルバレエ団でも上演してるものだし、なんたってアシュトン振付でしょ、

Kのダンサーだったら着ぐるみ着ても表現力豊かに、でもバレエらしく見せてくれるはず!とか、

きっとディテール凝ってて楽しいよ!とか、もしかしてちょっと風刺きいちゃってるかも!だってイギリスだし、とか

いろいろ自分をなだめながら楽しみにしてましたけど、やっぱり一度でじゅうぶんでしたw。

もちろん、それはそれは愛らしくもすばらしいダンサーたくさんいたのですけど、やっぱり顔が見たいのかも・・・w。

わたし某夢の国の世界一有名なネズミさんにも無条件のキャーーー♡を感じない人間だからかなー?

もうひとつ同時上演の「レ・パティヌール」は古き良きスケート場を舞台にしたホリデー感あふれる楽しい演目。

こちらもアシュトン振付の、氷の上での動きを踊りに上手くいかしながらテクニックも楽しめる逸品でした。

で、10分ほどの新作で、そんな熊川氏を数年ぶりに見ましたら、おどろくほどいい感じの枯れっぷり!

童顔だった彼ですが、現在はバレエダンサーにはめずらしいナイスミドル感を醸しておりますね。

コンテンポラリーダンサーの渡辺レイさんと共作し、踊る「Fruits de la passion~パッションフルーツ」

男と女の情熱的だけどギラギラしてない、でも切れ味がいい、そんな粋な演目でした。

かつてはその傑出したテクニックをこれでもかと見せながら踊っているように感じられたこともありましたが、

この日見たすべてがさりげなくて、ものすごく水準が高い。いいもの観られたなー。

そのいい感じの枯れっぷり(褒めてます)は、現在も踊る往年の名ダンサー、ミハイル・バリシニコフを思い出すんですー。

↓こんな若くグルグル🌀回っててイケイケだったときから時を経て・・・

↑6o代後半になってもまだまだ踊るこんな映像が脳裏に浮かび、熊川氏の行く末に想いをはせました。

長く踊っていく様子を観ていきたいなーとすごく感じましたですよ!

オマケで、このバリシニコフもかっこいい!ファッションブランドRag & Bornの2015FWのキャンペーン。

カッコよく年を重ねる、自分にとっても永遠のテーマです〜。

(いいけどゴハンまだ?)

あなたは永遠の女子ですわね・・・ハモン

Mar 18, 2017

ピナ・バウシュで踊る

(ちょっとーここネコブログじゃなかったのー? )

まぁまぁ、だって今月は観たいダンスの公演がメジロ押しなんですよ!

なかでも飼い主がパリ・オペラ座に続いて楽しみにしていたのが

ドイツはヴッパタール舞踊団のピナ・バウシュ「カーネーション-NELKEN」です!

日本での上演は28年ぶりとのことですが、世界各地では時々上演されているため短い映像やスチール写真をたびたび目にしており、

その敷きつめられたカーネーションのフォトジェニックさで、ずーーーっと観たいと恋焦がれていました。

しかし世界に広がるピナ・バウシュの熱狂的なファンにより、チケットはどこもあっという間にソールドアウト。

ちょうど2015年の初夏にパリに行ったときも、偶然この「カーネーション-NELKEN」がシャトレ劇場で上演しており

直前に知ってチケットを手に入れようとしましたが、見事にソールドアウトで当日券もまったく手に入らず。

友人からピナの公演を甘く見ていると諭された次第です・・・。

日本でも、たいていのコンテポラリー作品の公演はわりと直前でもチケットが手に入ることが多いのですが

ピナの演目はどれも他にくらべて圧倒的に人気でほぼ完売するため、

今回のチケット発売はかなりの気合いを入れて発売時間に正座してゲットしました。(やはり発売すぐで全公演完売なり)

気合い入れすぎてあれこれ手を打ったため、よぶんなチケット何枚も買っちゃったのですが

それもふだんそれほどダンスを観ない友人たちにもホイホイお嫁入りしていきましたよ。おそるべしピナ人気!

さて恨み節みたいな前置きが長くなりましたが、そんな中で与野本町のさいたま芸術劇場です。

平日夜にこの都心からも遠く(しかも最寄りの駅からも遠い・・・)、

自宅からは1都2県にまたがっての移動を余儀なくされる劇場=でもホントに素敵な公演をたくさんやるんです=に行ってまいりました。

会場に入ると、前評判通りしきつめられたカーネーションが撮影可です。

キャーキャー♡期待値がますます高まりますー。

ドレスを着た女性たちとスーツを着た男性たちが、一面のカーネーション畑でじぶんの人生を語り、踊る。

生きていく上では楽しいことも、つらいことも、理不尽なことも、たくさんあるけど、

じぶんの原点を見つめだいじなものをわかっていれば大丈夫、そんな気持ちにさせられた

ピナの人間愛ダンサーへの愛情にあふれた演目。

またそんな流れの終盤では観客もダンサーの呼びかけでカンタンな振りをいっしょに踊る

それがなんだかとても自然で、ものすごく気持ちがあたたかくなりました。

そして特筆すべきはこの中のダイアローグがすべて日本語で行われることです!

韓国では韓国語でやるそうですし、上演する国に合わせてそのセリフをすべて覚えるのはそうとう準備が大変なはず。

演劇とはちがいますが、ちょっとしたアイロニーやら理不尽さなどがちゃんとセリフで伝わるかはポイントになってくるので

発音もけっこう大事だと思うし、すごいなーと感心しましたよー。

(さいたま芸術劇場HPより)

前回のKONTAKTHOFを諸事情で行かれず、だいぶひさしぶりにヴッパタール舞踊団を見たら

けっこう若いひとがたくさんいて、ダンサーの世代交代が進んでいました。

でもやっぱり超ダイバーシティなメンバーはピナ亡き後も彼女の現す世界そのもの

今回のカーネーションにはでっかいシェパードも4頭出演するのですが、これまた4頭4様

舞台上で起こることにビビって逃げ出したがる、ひたすら吠えて立ち向かう、何が起ころうともまったく動じない、

トレーナーとアイコンタクトをし続ける、など演出かと思うような性格の違いだったんです。

偶然でしょうけど、生きているものはみな多様であるってメッセージなのかと思ってしまいましたww。

まだ今日と明日公演がありますが、わたしが次に彼らの世界観にふれるのはいつになるかな。

(ネコにだって演技力が必要なの。こんなふうに甘えてあげてるんだから・・・)

Mar 14, 2017

パリ・オペラ座来日

今日はネコ濃度低めです。

(上野の東京文化会館大ホール・ホワイエのモニター)

さて飼い主、世界最高峰といわれるパリ・オペラ座バレエ団の、約3年に一回のお引っ越し公演、

今回は「ラ・シルフィード」「グラン・ガラ」の演目中・3公演分のチケットをにぎりしめて行ってまいりましたっっ!

もうひさしぶりにこんな高い公演チケット、しかもS席奮発したからにはリキんでもしかたあるまい・・・。

19世紀、ヨーロッパを席巻したロマン主義の潮流のなか、パリ・オペラ座初演の「ラ・シルフィード」は

空気の精のお話でロマンティック・バレエの代表作と言われています。

白いロマンチックチュチュを着たふわふわの妖精さんたちがたくさん出て来る演目で、

パリ・オペラ座ならではの丁寧で繊細な足さばきに優美なポールドブラ、細部まで凝った衣装・・・(話自体はつまらないのw)

そのうえ、まさに清純で甘美な妖精そのもののエトワール、ミリアム・ウルド=ブラームと

この世の万有引力の理にさからって宙に浮かぶかのような、踊りの申し子マチアス・エイマンの組み合わせは

極東の島国で日々地味に暮らす一市民のわたしをたいそうな夢見心地にしてくれました。

(スカートフワフワです。パンフレットより)

たいしてガラ公演とは白鳥の湖などのように1〜3幕までの物語になっておらず、

いろんな演目のいくつかのシーンを幕の内弁当みたいに見せまくる公演であります(かなりざっくりした説明)

ちなみにガラとは祝祭とか公的なパーティーを意味するフランス語なんですって(wikiより)。

中でも、初めて見たナタリー・ポートマンの夫としても有名な振付家、前パリ・オペラ座芸術監督である

バンジャマン・ミルピエの「ダフニスとクロエ」

かのダニエル・ビュランの印象的な幾何形体(◯と△と◇とも言います)の背景が離れたり重なったりすることで

ストーリーもあらわす興味深い演目で、オーケストラ+眠気を誘うと評判のナマの合唱つきです。

とっても賛否両論のある演目でしたが、舞台美術や音楽などの要素も相まってわたしはけっこう好きだと思ったんですよね。

ここで現芸術監督であるオレリー・デュポンがオペラ座引退後ふたたびバレエ団の舞台に立ったのですが、

オーラ・技術ともエトワール時代と少しも変わらない様子に感嘆しました。

(パリ・オペラ座HPより)

まったく踊りというものは同じ演目でもダンサーの個性によって、流れる音楽の種類まで違って聞こえるくらいですが

どの演目もベテランからフレッシュなエトワールをはじめ、

ほんとうにさまざまなダンサーの良さを認識・堪能出来た素晴らしい公演でした。

あー またパリに見に行きたいなぁー

(また行くの?人間って大変そうだねー・・・ジョニー眠い)

1 2 3