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Apr 5, 2017

映画館でバレエ・その1

この後ろ足、ナンですか?

(PCあったかくて気持ちいいの・・・)

ニャンコを尻目に3月は飼い主にとって観劇月間でしたが、観劇出来るのは劇場とTVだけではありませぬ。

てことで、セルゲイ・ディアギレフ生誕145周年記念特別上映と題して

TOHOシネマズ日本橋と梅田にて1晩限りで上映された、

パリ・オペラ座「バレエ・リュス」100周年記念公演(2009年にオペラ・ガルニエで上演)を鑑賞してきました。

(こちらTOHOシネマズでは1日限りでしたが、4/8から吉祥寺オデオンで1週間上映されるようです。)

なんだか100周年だとか145周年とかややこしいですが、グーグル先生もディアギレフのお誕生日をお祝いしてましたね。

 

1909年に設立されたバレエ・リュスは、ロシアから当時のヨーロッパのバレエ界に斬新といえる表現でムーブメントを起こし

大きな影響を与えたバレエ団、その総合プロデューサー・主宰がセルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)です。

ディアギレフはピカソ、マティス、シャネルなどの偉大な芸術家・表現者たちとともに、新しいバレエのありかたを創造していきました。

バレエファンにはおなじみですが、そうでない人でも

バレエ・リュスの名ダンサー、ヴァツラフ・ニジンスキーの名前は聞いたことがあるかもしれませんね。

今回は、ニジンスキーとバレエ・リュスの黄金期代表作といえる「薔薇の精」「牧神の午後」「ペトルーシュカ」、

そして舞台・衣装がピカソで有名な「三角帽子」の4本立て

このそれぞれの作品の間に流れる映像も舞台同様に何層にもなっていてオシャレなんですーー。

(dailymotionより)

さて本編ですが、まず薔薇の精

舞踏会から帰ってきた少女がその日胸につけていた香り豊かな薔薇。

その薔薇の精との夢の中でのひとときを描いたロマンチック&ちょっとセンシュアルなこのストーリー、

登場人物がふたりだけなこともあるのかガラ公演でも人気演目のようで、たびたび観る機会があります。

飼い主はこの薔薇の精が、音楽も振付もだーーーーーーい好き!なのですが、

これまでこの情熱的な思いを満足させてくれる薔薇の精ナンバーワンは、ウラジミール・マラーホフ

映像があんまりよくないですが、そのアームスは匂い立つような官能感に満ちています。

他にちょっと憂いをおびて端正なオペラ座元エトワール、マニュエル・ルグリの薔薇の精

ルグリ先生はちょっと端正すぎて個性が弱いというかあまり官能的な感じがないんですが、とにかくムーブメントが美しい

他に違いのわかる男、熊川哲也氏の薔薇の精も日本人としてはめずらしいキャラクターがあって好きなんですよねー。

さて、飼い主のその狭量ともいえる理想の薔薇の精ランクにてトップクラスに躍り出たのが

今回の映像で踊っている現エトワール、マチアス・エイマン

先日のパリ・オペラ座来日公演でも、いま観るべきキャリアの絶頂期にある、と観た人々を興奮させた彼の薔薇の精は、

まさに匂い立つようなその官能感・人外の軽やかさが、映画館の大スクリーンいっぱいに映し出されて鼻血出そうに興奮しました!!!

ブラボーブラボー!マチアス!ハラショーーーー!

(思うに薔薇の精はちょっとクセの強いルックスの方がいいのかも。)

お相手のイザベル・シアラヴォラは少女と言うにはだいぶ成熟感強いですが、

あいかわらずの美しい脚が音楽を奏でる様子を堪能出来ました。引退後は観る機会がなくて残念だなぁ。

それにしても薔薇の精の衣装ってバレエ団によってまちまちで、けっこう貧相で散るところ?!みたいなものもあるのですが

さすがパリ・オペラ座、お金と手間を惜しまないその豪華さは興ざめポイントゼロでほんとにウットリしましたよ。

お次は牧神の午後ドビュッシーの美しい旋律が流れる中、ニジンスキー初めて振付をしたというこの演目は

まるで壁画から抜け出してきたような、今見てもモダンだけれど当時としてはそうとうにコンテンポラリーで

いわゆるバレエの文脈とは一線を画した斬新な踊りによって構成されています。

牧神が岩の上で葡萄を食べていると7人のニンフが現れ水浴を始める。

欲情した牧神は岩から降りニンフを誘惑しようとするが、ニンフ達は牧神を恐れて逃げ出してしまう。

ひとり残された牧神はニンフの一人が落としたヴェールを拾い上げると、それを岩に敷き、自らを慰める。”(wikiより)

マラルメの詩「半獣神の午後」をベースにしてはいるものの衝撃的なラストに、上演当時は大変物議をかもしたよう。

飼い主、ストーリーをくわしく理解せずに昔初めて見たときは、ラストはニンフに去られて牧神が悲しんでいるだけかと思いましたが

そこらへんはもしかしたら当時とくらべて表現がマイルドになっているのかもしれませんわね。

その牧神を踊るニコラ・ル・リッシュ、このちょっと粗野?な役がよく似合うのです。

日本ではあまり見る機会のないエミリー・コゼットは、たたずまいがたおやかでニコラといいコントラストのニンフ役でした。

続きまして、三角帽子。この舞台、美術・衣装ともにピカソが手がけており、たいへん興味深い演目なのですが

どうもわたくしスペイン・アンダルシアの民話がベースのストーリーのせいなのか、レオニード・マシーンの振付が肌に合わないのか

コレ見るとなぜかウトウトが止まりません!

衣装も華やかだし踊り的見どころもあるんですよ、DVDも持ってるのに最後まで通しでちゃんと見られたことがないという・・・(汗

衣装は華やかで、数年前のバレエ・リュス展を思い出させますね。

 

ジロとジョゼ(どちらもclassictoulouse.comより)

ウトウトはしてましたけど、やっぱりジョゼ・マルティネスのフラメンコ!ここは目が覚めます!

スペイン出身のエトワールでオペラ座引退後はスペイン国立ダンスカンパニーの芸術監督をつとめる彼ならでは、です。

フラメンコだけれど、バレエのもつ優美さも見え隠れする踊りはカッコいいーーー。

たいする現エトワールのマリ・アニエス・ジロ姐さんの粋なステップも大変盛り上げてくれたのに・・・。

うぅ・・・ピカソごめん

最後はペトルーシュカです。20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーの音楽が華やかで軽快に流れるなか、

感情を持って恋をしてしまった人形の切なく哀しいストーリーが展開され、その対比が哀れさをいっそう引き立てます

ペトルーシュカ自身は、独自の人形感たっぷりの動きを見せますが

それ以外の登場人物はロシアの民族舞踊が多用されていたり、ペトルーシュカが恋するバレリーナ・恋敵のムーア人(どちらも人形)

古典のくるみ割り人形でもおなじみのパ(動き)が散見され、ペトルーシュカの独自性が浮き立って見えるように思います。

また、この楽曲はストラヴィンスキーの代表的3大バレエ音楽のひとつですが

当時ドライで痛烈でグロテスクと酷評されたようですけど、それだけ人の琴線にふれる旋律と構成なんじゃないでしょうか。

飼い主も、聞いてると不安定さも感じるその構成に気持ちがザワつくのがたまらなく、好きです。

バンジャマン・ペッシュの濃厚な演技力はペトルーシュカ役と相性もよく、

音楽的なクレールマリ・オスタの愛らしいバレリーナとともに、人形の哀しみと恋の理不尽さを印象づけていました。

しかしムーア人の描き方が、メイクといいちびくろサンボがダメな時代にはけっこうドキドキする表現・・・。

あえて人形性を強めたメイクや乱暴さにしているのでしょうけどね。

ペトルーシュカ以外は2010年にNHKのBSプレミアムシアターで放映されたので見たことをおぼろげに記憶しているのですが、

なにせスタートが超深夜でウトウトしながら録画もせずでした。もったいなかったな・・・。

しかしなんといってもイザベル、ニコラ、ジョゼ、バンジャマン、クレールマリなど

ここ数年で引退したエトワールたちの踊る姿が大スクリーンで見られたことは嬉しかったですね〜。

オマケはハモンのベロリンちょ。

 

Mar 28, 2017

ひさびさの歌舞伎

春眠、暁を覚えず・・・ウトウト。気持ち良さそうだねー

そんな気持ちよく眠るニャンコたちをよそに

このあいだの週末、飼い主はひさしぶりの東銀座の歌舞伎座へ三月歌舞伎を観に行ってまいりました。

ふだんダンス系の舞台見るので経済的にも時間的にもイッパイイッパイなので

歌舞伎にまで手を出してはならぬ、と戒めており

数年にいっぺん見るかどうかの超少ない鑑賞経験のド素人なのですが、

その数少ない経験の中であまりのカッコよさにひとめぼれした片岡仁左衛門

が平知盛を演じる「義経千本桜・渡海屋 大物浦」が何やらスゴいというではありませんか。

仁左衛門サマ、かつて片岡孝夫の名前だったころ地上波によく出演されていたのでコドモの頃から時々お姿を見ておりましたが、

正直言って柔和な顔の地味なオジさんよね(ホントすみません)というくらいの印象でございました。

歌舞伎人より。(比較的最近のお姿。とても品のあるお方だと思いますよ、えぇ)

それが大人になって初めて、坂東玉三郎と共演の「櫻姫東文章」で舞台に立つ彼を見たときの衝撃と言ったら・・・!

なんだこの色気なんだこのイケメンぷり、もう脳天突き抜けましたよーーー!!!

(桜姫・権助の時のいい写真なかった・・・しかしお年を召そうが、ほっかむりしようが、にじみ出るものがあります)

その仁左衛門サマも御年73歳になります。もう今のうちにその姿拝んどいた方がいいな

人間何があるかわからないし(ホントすみません)と駆けつけました。

というわけで、この日は3演目ありまして「義経千本桜」は2番目の上演だったのですが、

まずはこの感想からスタートです。

いやもう、ほんっと観られてよかった!!!!!

ストーリーも付け焼き刃、寝坊してグシャグシャの頭のまま歌舞伎座行く電車の中で必死で調べて

やっと内容理解するくらいの適当さで臨んだんですけどね。

ストーリーは”壇ノ浦で滅亡に至ったはずの平家だが、実は平知盛は生きており平家再興を狙っている”というタラレバなお話ですが、

前半は壇ノ浦後に船宿・渡海屋の主人に身をやつし、幼い安徳帝をかくまいながら暮らす知盛のもとに

頼朝に追われて西に落ちのびようとする義経の一行がやって来たことにより戦をしかけるタイミングを伺うくだり。

気っぷが良くて色気がある主人、コレよ、この仁左衛門サマよーーー!と想定内で観ておりました。

後半わざと嵐の日の舟に乗せて戦をしかけたものの、その正体に気づいていた義経たちに返り討ちにあってしまった

知盛は、すさまじい執念・怨念の鬼と化します。

とてもこんな稚拙な文筆でその様子を表現するのは申し訳ない、口惜しい、無念、こちらも怨念の鬼になりそうなんですが続けます。

仁左衛門サマが身を削るかのように全身全霊でこの歌舞伎界屈指の大役を演じている、

その鬼気迫る迫力、筆舌につくしがたい凄みが、1階奥の2等席にもガンガン伝わってきて震えました。

なかでも全身血だらけで息も絶え絶えな中、ひりつくように乾いた喉をおさめるために

自分に刺さった矢を抜いてその血を舐める、壮絶すぎるあのシーン忘れられません。

ひぃぃ 今書いていても思い出されて怖いーーー。

この白い衣装がこのあと真っ赤に染まるのであります。(朝日ニュースより)

自身の内からにじみ出る、こういうのを至芸っていうんだろうな・・・と少ない歌舞伎経験でも感じました。

これは ”今の仁左衛門の知盛” なのでしょう。

というのも、わたしの過去観た仁左衛門サマの演技というのは感情にまかせて演じているというよりは

伝承されたものとおそらくご本人の研究の賜物から現れるというか、

たとえイナセな役であろうと知性と品が感じられるのが個性でいいなぁと思っていました。

しかしこの日観た仁左衛門サマからはもっと感情のほとばしりのようなものが感じられたのです。

はーーー それにしてもこの2時間近い演目+演者のパワーで、観ている方まで気力体力使いすぎてグッタリです。

このあとの演目、周辺の客席は帰ってしまった人たちもそこそこいたのですが、その気持ちわかります・・・

疲れて 帰っちゃってもしかたないわ、これは。

で、気持ちが落ち着いたところで他の2演目です。

1番目:「明君行状記」は明君と評判の殿様と殿様のかわいがる遅い反抗期真っ盛りの若者の、

現代にも通じるようなテンポのよいやり取りが楽しめ、亀三郎と梅玉を堪能しました。

3番目:「神楽諷雲井曲毬(どんつく)」は3回忌をむかえる故・10代坂東三津五郎の追善狂言とのことで

長男の巳之助を中心に、尾上菊五郎・中村時蔵・尾上松緑・市川海老蔵も出演し、みなが踊る楽しくて豪華な演目。

凄まじい義経千本桜のあとに江戸に暮らす人々の様子が垣間みられる陽気な舞踊を観るのは

肩のチカラがぬけてよかったですねー。

(中央:巳之助/iza.ne.jpより)

巳之助は踊りがうまいけど、「義経千本桜」で演じた相模五郎の目を惹く魅力的な演技もとても良く

華を感じる役者さんだなーとファンになりましたよ。

そしてあいかわらず歌舞伎の舞台での華とイケメンぶりが突出していて、どこにいてもすぐわかる海老蔵

彼のハマリ役「助六」を観るために夜公演のチケットも取るべきであった・・・と

ちょっぴり後悔して幕を閉じた飼い主3月の歌舞伎鑑賞でしたー。

 (ちょっと週末も出歩きすぎでウチ散らかってない?アタシそういうのイヤなのよねー)

お気に入りのキャンプマットの上でジャラシをキャッチ。

うん、確かにウチ散らかってるね・・・でもこれは飼い主♂のせいなんだけどね。

Mar 20, 2017

違いのわかる男

 

 

(呼んだ?)

いや、ジョニー、キミではないです。

今日は熊川哲也氏とK-Balletです。彼がダバダ〜〜〜なゴールドブレンドに出ていたのは、もう20年も前だそう。

懐かしいなぁ

このころ彼の存在を知った飼い主は、細く長く折りにふれ踊る熊川氏を定期的に鑑賞しています。

このCMに出演していた頃から10年くらいは彼のいわゆるテクニック的に絶頂期で、何を演じてもクマテツ、と

若干◯ムタク的ではあったもののその突き抜けっぷりはたいそう清々しく

また自身のカンパニーの設立からずっと見てきて、なかなか日本のバレエ団にはない凄腕トップぶりを

頼もしく思い、ひっそりと応援してきました。

その後ケガに悩まされたり、年齢も重ね、演技力は充実し円熟味も増してきました

近年は彼の主宰するK-Balletでもかなり踊る機会が激減しています。

そうしたら今年の3月公演で急遽1演目踊ることになったというではないですか!

チケットを急ぎゲットしました!

しかし同時上演の目玉、着ぐるみバレエのピーターラビットに自分が馴染めるか不安がつきず

いや、でも英国ロイヤルバレエ団でも上演してるものだし、なんたってアシュトン振付でしょ、

Kのダンサーだったら着ぐるみ着ても表現力豊かに、でもバレエらしく見せてくれるはず!とか、

きっとディテール凝ってて楽しいよ!とか、もしかしてちょっと風刺きいちゃってるかも!だってイギリスだし、とか

いろいろ自分をなだめながら楽しみにしてましたけど、やっぱり一度でじゅうぶんでしたw。

もちろん、それはそれは愛らしくもすばらしいダンサーたくさんいたのですけど、やっぱり顔が見たいのかも・・・w。

わたし某夢の国の世界一有名なネズミさんにも無条件のキャーーー♡を感じない人間だからかなー?

もうひとつ同時上演の「レ・パティヌール」は古き良きスケート場を舞台にしたホリデー感あふれる楽しい演目。

こちらもアシュトン振付の、氷の上での動きを踊りに上手くいかしながらテクニックも楽しめる逸品でした。

で、10分ほどの新作で、そんな熊川氏を数年ぶりに見ましたら、おどろくほどいい感じの枯れっぷり!

童顔だった彼ですが、現在はバレエダンサーにはめずらしいナイスミドル感を醸しておりますね。

コンテンポラリーダンサーの渡辺レイさんと共作し、踊る「Fruits de la passion~パッションフルーツ」

男と女の情熱的だけどギラギラしてない、でも切れ味がいい、そんな粋な演目でした。

かつてはその傑出したテクニックをこれでもかと見せながら踊っているように感じられたこともありましたが、

この日見たすべてがさりげなくて、ものすごく水準が高い。いいもの観られたなー。

そのいい感じの枯れっぷり(褒めてます)は、現在も踊る往年の名ダンサー、ミハイル・バリシニコフを思い出すんですー。

↓こんな若くグルグル🌀回っててイケイケだったときから時を経て・・・

↑6o代後半になってもまだまだ踊るこんな映像が脳裏に浮かび、熊川氏の行く末に想いをはせました。

長く踊っていく様子を観ていきたいなーとすごく感じましたですよ!

オマケで、このバリシニコフもかっこいい!ファッションブランドRag & Bornの2015FWのキャンペーン。

カッコよく年を重ねる、自分にとっても永遠のテーマです〜。

(いいけどゴハンまだ?)

あなたは永遠の女子ですわね・・・ハモン

Mar 18, 2017

ピナ・バウシュで踊る

(ちょっとーここネコブログじゃなかったのー? )

まぁまぁ、だって今月は観たいダンスの公演がメジロ押しなんですよ!

なかでも飼い主がパリ・オペラ座に続いて楽しみにしていたのが

ドイツはヴッパタール舞踊団のピナ・バウシュ「カーネーション-NELKEN」です!

日本での上演は28年ぶりとのことですが、世界各地では時々上演されているため短い映像やスチール写真をたびたび目にしており、

その敷きつめられたカーネーションのフォトジェニックさで、ずーーーっと観たいと恋焦がれていました。

しかし世界に広がるピナ・バウシュの熱狂的なファンにより、チケットはどこもあっという間にソールドアウト。

ちょうど2015年の初夏にパリに行ったときも、偶然この「カーネーション-NELKEN」がシャトレ劇場で上演しており

直前に知ってチケットを手に入れようとしましたが、見事にソールドアウトで当日券もまったく手に入らず。

友人からピナの公演を甘く見ていると諭された次第です・・・。

日本でも、たいていのコンテポラリー作品の公演はわりと直前でもチケットが手に入ることが多いのですが

ピナの演目はどれも他にくらべて圧倒的に人気でほぼ完売するため、

今回のチケット発売はかなりの気合いを入れて発売時間に正座してゲットしました。(やはり発売すぐで全公演完売なり)

気合い入れすぎてあれこれ手を打ったため、よぶんなチケット何枚も買っちゃったのですが

それもふだんそれほどダンスを観ない友人たちにもホイホイお嫁入りしていきましたよ。おそるべしピナ人気!

さて恨み節みたいな前置きが長くなりましたが、そんな中で与野本町のさいたま芸術劇場です。

平日夜にこの都心からも遠く(しかも最寄りの駅からも遠い・・・)、

自宅からは1都2県にまたがっての移動を余儀なくされる劇場=でもホントに素敵な公演をたくさんやるんです=に行ってまいりました。

会場に入ると、前評判通りしきつめられたカーネーションが撮影可です。

キャーキャー♡期待値がますます高まりますー。

ドレスを着た女性たちとスーツを着た男性たちが、一面のカーネーション畑でじぶんの人生を語り、踊る。

生きていく上では楽しいことも、つらいことも、理不尽なことも、たくさんあるけど、

じぶんの原点を見つめだいじなものをわかっていれば大丈夫、そんな気持ちにさせられた

ピナの人間愛ダンサーへの愛情にあふれた演目。

またそんな流れの終盤では観客もダンサーの呼びかけでカンタンな振りをいっしょに踊る

それがなんだかとても自然で、ものすごく気持ちがあたたかくなりました。

そして特筆すべきはこの中のダイアローグがすべて日本語で行われることです!

韓国では韓国語でやるそうですし、上演する国に合わせてそのセリフをすべて覚えるのはそうとう準備が大変なはず。

演劇とはちがいますが、ちょっとしたアイロニーやら理不尽さなどがちゃんとセリフで伝わるかはポイントになってくるので

発音もけっこう大事だと思うし、すごいなーと感心しましたよー。

(さいたま芸術劇場HPより)

前回のKONTAKTHOFを諸事情で行かれず、だいぶひさしぶりにヴッパタール舞踊団を見たら

けっこう若いひとがたくさんいて、ダンサーの世代交代が進んでいました。

でもやっぱり超ダイバーシティなメンバーはピナ亡き後も彼女の現す世界そのもの

今回のカーネーションにはでっかいシェパードも4頭出演するのですが、これまた4頭4様

舞台上で起こることにビビって逃げ出したがる、ひたすら吠えて立ち向かう、何が起ころうともまったく動じない、

トレーナーとアイコンタクトをし続ける、など演出かと思うような性格の違いだったんです。

偶然でしょうけど、生きているものはみな多様であるってメッセージなのかと思ってしまいましたww。

まだ今日と明日公演がありますが、わたしが次に彼らの世界観にふれるのはいつになるかな。

(ネコにだって演技力が必要なの。こんなふうに甘えてあげてるんだから・・・)

Mar 14, 2017

パリ・オペラ座来日

今日はネコ濃度低めです。

(上野の東京文化会館大ホール・ホワイエのモニター)

さて飼い主、世界最高峰といわれるパリ・オペラ座バレエ団の、約3年に一回のお引っ越し公演、

今回は「ラ・シルフィード」「グラン・ガラ」の演目中・3公演分のチケットをにぎりしめて行ってまいりましたっっ!

もうひさしぶりにこんな高い公演チケット、しかもS席奮発したからにはリキんでもしかたあるまい・・・。

19世紀、ヨーロッパを席巻したロマン主義の潮流のなか、パリ・オペラ座初演の「ラ・シルフィード」は

空気の精のお話でロマンティック・バレエの代表作と言われています。

白いロマンチックチュチュを着たふわふわの妖精さんたちがたくさん出て来る演目で、

パリ・オペラ座ならではの丁寧で繊細な足さばきに優美なポールドブラ、細部まで凝った衣装・・・(話自体はつまらないのw)

そのうえ、まさに清純で甘美な妖精そのもののエトワール、ミリアム・ウルド=ブラームと

この世の万有引力の理にさからって宙に浮かぶかのような、踊りの申し子マチアス・エイマンの組み合わせは

極東の島国で日々地味に暮らす一市民のわたしをたいそうな夢見心地にしてくれました。

(スカートフワフワです。パンフレットより)

たいしてガラ公演とは白鳥の湖などのように1〜3幕までの物語になっておらず、

いろんな演目のいくつかのシーンを幕の内弁当みたいに見せまくる公演であります(かなりざっくりした説明)

ちなみにガラとは祝祭とか公的なパーティーを意味するフランス語なんですって(wikiより)。

中でも、初めて見たナタリー・ポートマンの夫としても有名な振付家、前パリ・オペラ座芸術監督である

バンジャマン・ミルピエの「ダフニスとクロエ」

かのダニエル・ビュランの印象的な幾何形体(◯と△と◇とも言います)の背景が離れたり重なったりすることで

ストーリーもあらわす興味深い演目で、オーケストラ+眠気を誘うと評判のナマの合唱つきです。

とっても賛否両論のある演目でしたが、舞台美術や音楽などの要素も相まってわたしはけっこう好きだと思ったんですよね。

ここで現芸術監督であるオレリー・デュポンがオペラ座引退後ふたたびバレエ団の舞台に立ったのですが、

オーラ・技術ともエトワール時代と少しも変わらない様子に感嘆しました。

(パリ・オペラ座HPより)

まったく踊りというものは同じ演目でもダンサーの個性によって、流れる音楽の種類まで違って聞こえるくらいですが

どの演目もベテランからフレッシュなエトワールをはじめ、

ほんとうにさまざまなダンサーの良さを認識・堪能出来た素晴らしい公演でした。

あー またパリに見に行きたいなぁー

(また行くの?人間って大変そうだねー・・・ジョニー眠い)

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